先日Amazonで、シラチャーなる調味料を買った。なんでも、アメリカでブームになっているという。その真偽のほどはわからないけれど、買ってよかったなあと思えた美味しいチリソースである。

私が購入したのはユウキ食品のシラチャーだけれど、どうやら緑色の蓋のフイフォンフードのものが本家らしく、そちらのシラチャーは先日カルディで販売されているところを見た。食べ比べてみたい気もする。

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シラチャーはチリソースの一種で、お酢による酸味の効いた爽やかな味が特徴的である。インドネシアでナシゴレンなんかについてくるサンバルよりも酸味が強く、タバスコよりはマイルド、という印象。そして、辛党にはたまらない好戦的な辛さがある。

ケチャップよりも少しゆるいぐらいのテクスチャなので使いやすく、ソーセージにつけたり、生野菜にちょろりとかけたり、というシンプルな味わい方でも十分楽しめる。昨夜はシラチャーを使ったごく簡単な料理、トマトと卵のシラチャー炒めに挑戦したので、レシピを載せてみようと思う。

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【材料(2人分)】
・トマト(大きなもの) 1個
・卵 2個
・にんにく 1かけ
・生姜 1かけ
・シラチャー 大さじ2
・醤油 小さじ1
・中華スープの顆粒出汁 小さじ1
・片栗粉 小さじ1
・水 40ml
・オリーブオイル 大さじ1
・オレガノもしくはバジル(あれば) 少々

トマトはくし形に切る。私はまるっと大きなトマトを買ってきたので、10等分にしてみた。トマトのみずみずしさを楽しみたい場合は厚めに、しんなりと味を馴染ませたいなら薄めに切る。

にんにくと生姜はどちらもみじん切りにする。生姜は粗めに切ると、シャキシャキと食感が残って楽しい。

シラチャー、醤油、顆粒出汁、片栗粉、水は小さめのボウルに入れて軽く混ぜておく。スプーンに少しすくって舌先でなめてみると、シラチャーの辛さが際立っていた。ちなみにこの分量だと結構辛くなるので、シラチャーは大さじ1ぐらいから始めて味を見ながら足していくのが良いかもしれない。

卵は、別のボウルに割り入れて溶いておく。

フライパンにオリーブオイルをひいて熱したら、にんにくと生姜を入れて弱火でしばらく炒める。青くさい香りが飛んだところで、ボウルに入れた調味料をもう一度ひと混ぜしてから投入。生姜とにんにくに絡めながら、片栗粉によってふつふつととろみがつくまで加熱する。

とろみがついたら、次はトマトを入れる。好みのやわらかさになるまで、中火でじっくりと炒める。最後に、溶き卵を回し入れ、菜箸でぐるぐるとかき混ぜる。あっという間に火が通ってしまうので、まだ少し生っぽいかな?というところで火を消して完成。卵は余熱で良い具合に半熟になる。忙しい日にぴったりな、簡単な副菜である。

お皿に盛りつけて、あればオレガノかバジルの粉末をぱらぱらと振りかける。オレガノはトマトと相性がよく、料理全体をあっという間に芳しく仕上げてくれるのでお気に入りのハーブである。

まだあたたかいうちに食卓へ運び、ひかるくんと一緒にいただく。「シラチャーを使ってみたよう」と私はうきうきしながらお箸をのばす。「お、すっぱいね。……辛っ!」とひかるくん。口に入れた瞬間はそれほどでもないのに、後味に強烈な辛さがあるのが、シラチャーの面白いところ。この酸味と辛味はビールに合いそう。夏になったら、夜風を感じながらこのメニューをつまみにシンハーをぐびぐび飲みたいなあ、などと妄想してみる。とても、とても夏が恋しい。

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