冬になると、身体をぽかぽか温めてくれるものが食べたくなって、そんな時はよく火鍋をつつきに行く。
ラム肉の香りが好き。異国の空気に包まれたような気分になる。

最初に小肥羊に出会った場所は北京で、あの頃、私は20歳だった。
買ったばかりの一眼レフにごつい望遠レンズをつけて、初めて目にする海外の風景を写真におさめることに夢中だった。
小肥羊の店員さん達が仕事そっちのけで私達のテーブルに集まり、日本語での挨拶をこぞって知りたがったあの和やかな場面をたまに思い出す。

北京で火鍋を食べた時は、メニューもよくわからないし中国語もなかなか通じないしでやたら緊張していて、美味しいと感じたかどうかよく覚えていない。
新宿や渋谷の小肥羊に行くと、満腹になるわりに安くあがるなあといつも思うけれど、北京では高級店のような印象があった。他のお店のごはんが安かったからかな。

火鍋を楽しむ時は、いつもとにかくもりもり食べる。お肉も野菜もライスも。お酒はあまり飲まない。
スープをちびちび飲む。麻辣は大辛を選んで、辛さと熱さを楽しむ。白湯は麻辣よりも香辛料が効いていてこれがまた美味しい。

桂花陳酒がお気に入り。ふうわり金木犀の香り。

小肥羊 渋谷店中国鍋・火鍋 / 渋谷駅神泉駅

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