ひかるくんのお誕生日は、久しぶりに腕をふるった。新居での料理はまだ2回目なのだけれど、三口コンロと広い流し台、それからキッチンカウンターが快適でのびのびと料理ができる。リビングにキッチンがあるっていいな。暖房がきいていて暖かいし、料理をしながらテレビも観られる。寒い廊下で震えながら料理をしていた高円寺時代もそれはそれで楽しく、思い出深いけれど。

朝起きた瞬間からもう夜のメニューを考え始めて、必要な食材まで書き出していたのに、会社からの帰りに電車でおつまみ本を読んでいたらまったく違うものが作りたくなってしまった。新たに決めたメニューは、真鯛のカルパッチョ、カマンベールチーズフォンデュ、鶏もも肉の赤ワイン照り焼き。それから、ひかるくんにリクエストされていた燃焼スープ。

IMG_4321.JPG

まずは真鯛のカルパッチョ作りから。買ってきた真鯛のサクを、薄く薄く切っていく。これが難しい。包丁の切れ味が悪く、薄くそぎ切りにしようとすると身がぼろぼろになってしまう。もしかしたらお魚を切る向きが悪かったのかもしれない。少し分厚めなカットに変更して、なんとかお皿に並べきることができた。

セロリの茎を薄く切って、真鯛の上に散らす。このままラップをかけて冷蔵庫で冷やしておき、食べる直前にソースをかければ完成となる。カルパッチョは華やかで美味しいのにあまり手間がかからず嬉しい。

酸味が際立つソースは、オリーブオイル大さじ1.5程度、レモン汁大さじ1程度、ミル挽きした岩塩少々、ミル挽きした黒胡椒少々を軽くまぜたもの。小さいスプーンでまんべんなくかける。市販のレモン汁ではなく国産レモンの絞り汁を合わせて、おろしたレモンの皮を真鯛の上にかければもっと良い香りになるのだろうなあ、次回試してみよう。

かけたソースの上から、さらに岩塩と黒胡椒をがりがりとふりかけてできあがり。塩味がしっかりきいていると美味しく食べられる。

続いて、久しぶりの脂肪燃焼スープ作り。レシピを忘れてしまったので自分の過去記事を参照した。今回の具材は、カットトマト1パック、セロリ1本、キャベツの葉8枚ぐらい、みじん切りにした玉ねぎ1個。パプリカもほしかったのだけど少し高かったので断念した。

具材をすべて鍋に放り込んで、水を800ml入れて煮込む。味付けは、鶏がらスープ小さじ3杯ほど。それから、黒胡椒、岩塩、カイエンペッパー、ガラムマサラ、オレガノ、パプリカパウダーを適当に。ピリピリとスパイシーなスープができた。

IMG_4322.JPG

次は、カマンベールチーズフォンデュ作りにとりかかった。まずは野菜とパンを用意する。アスパラは、塩とサラダ油をごく少量ずつ入れた熱湯で1分半ほど茹でてカットした。まるで手品のように、表面が鮮やかな緑色に変わる。

じゃがいもは、皮をむいて食べやすい大きさに切ってから、50ml程度の水と一緒にシリコンスチーマーに入れて500Wで3分ほど熱する。柔らかくなったら火にかけた鍋に放り込んで水分を飛ばす。すぐに焦げ目がついてしまうので油断していられない。表面がからっとしたら、ミル挽き岩塩、ミル挽き黒胡椒、バジルを少量ふりかけてなじませる。

バケットは、コンロの上に乗せて使えるパン専用の焼き網で表面を焼いた後、食べやすい大きさにカットする。焼き網は本当に買ってよかった調理道具の一つ。外側かりっ、内側もちっ、が短時間で実現できる。

カマンベールは、食べる直前に準備したのだけれどなかなか思うようにいかなかった。冷蔵庫から出してチーズの上部を丸くカットする。まずこれが難しい。包丁で切れ目を入れて、スプーンで上部をこそげ取るという地味な作業。これ、もっと上手くできないのかしら。

続いて、先ほどのパン専用焼き網の上にアルミを敷き、さらにその上にチーズを乗せて加熱する。カマンベールチーズの中身がぐつぐつとろとろとなるはずだったのだけど、うまくいかず、多少柔らかくなっただけだった。本ではオーブントースターで、と書いてあったのでその辺りを無視したところに問題があったのか、もしくはチーズの質に左右されるのか。直前まで冷蔵庫に入れていたのが良くなかったのかもしれない。

とにかく、多少かたくても無理やりこのチーズにアスパラやじゃがいもやパンをつけて食べるのである。

IMG_4323.JPG

最後のメニューは、鶏もも肉の赤ワイン照り焼き。大きな鶏もも肉の両面に岩塩と黒胡椒を振りかけ、オリーブオイルを熱したフライパンで皮を下にして焼く。良い具合の焦げ目がついたら、蓋をして弱火でさらにじっくり焼いていく。

肉が分厚かったので、10分程度が経過してもなかなか火が通らない。料理番組でジェイミー・オリヴァーかゴードン・ラムゼイがやっていたように、最初に肉を叩いて薄くしておけば良かったかもしれない。そうすると火の通りが早くなるし、サイズも大きくなるという。

表、裏、表、裏と何回かひっくり返してじっくりと焼いた。柔らかさが多少失われたかわりに、しっかり火が通った。蓋をあけると、肉汁のいい香りが鼻をくすぐる。次に、フライパンにたまった余分な油をキッチンペーパーで取り去り、赤ワインを1/2カップ入れる。汁気が半分ほど飛んだら、みりん大さじ2.5と醤油大さじ1を回しかけ、肉の両面に絡めてできあがり。

お皿に盛りつけて上からソースを流し入れ、黒胡椒をぱらぱらとふりかける。お皿から立ち上る、赤ワインと醤油の甘辛い香りがたまらない。

ソースは、チーズフォンデュ用のバケットにつけても美味しかったし、別に炊いておいたごはんに絡めても美味だった。じゃがいもや、カマンベールチーズにつけるのも良い。

ネットで知って気になり、先日Amazonで注文したシラチャーなる調味料も大活躍。じゃがいもやアスパラ、カマンベールに少量つけるだけで、非常に辛くジャンキーな味わいになるので気に入った。

こうしてひたすら料理と向きあう時間って、本当に楽しい。最近外食続きだったので、今後はもっと新居のキッチンを活用してあげなければ。

スポンサーリンク