休日、日本酒のあてがほしくなったので、久しぶりにイージースモーカーを引っ張り出してきた。引っ越してからずっと棚の奥で眠っていた。もったいない、もったいない。
この日は、辛子明太子の燻製に挑戦。キャンプの時にたらこの燻製はやったことがあるけれど、明太子は未経験である。ピリッと辛くて美味しい燻製になるんじゃないかと、妄想は膨らむばかり。ちなみに、たらこの燻製は素晴らしい肴だった。
イージースモーカーの底にアルミホイルを敷き、さくらチップを一握り乗せる。アルミを敷いておくと鍋底がそれほど汚れず片付けが楽になる。
明太子から垂れる汁がチップを汚さないように、アルミホイルの端を覆いかぶせるようにした。チップが汚れると香りが変わってしまう。燻煙がしっかり明太子に届くよう、サイドはきちんとあけておく。
金網をセットし、明太子を並べる。このまま食べても美味しそうな、麗しい艶感。キッチンペーパーできちんと水気をとっておくと香りがつきやすいのだけど、この日はうっかり忘れていた。無念。
コンロの火を点け、強火で熱し、じっと見守る。念のため、換気扇を「強」にしてガンガン回しておく。一分も経たないうちに煙が立ちのぼりはじめたので弱火にしてから蓋を閉じた。蓋をすれば煙はまったく漏れていないように見える。イージースモーカーのおかげで、キッチンでも安心して燻製ができる。
弱火で8分加熱したあと、蓋をしたまま付属の保温容器に入れて10分置く。
たったこれだけで完成である。
しっかり火の通った仕上がりになったため、もう少し生っぽい食感にしたい時は加熱する時間を数分減らしてみると良いかもしれない。
ほんのりと燻製香が漂い、口に入れると想像していたとおりピリッと辛い。濃厚な味なので、スッキリした日本酒に合いそう。
ひかるくんもおつまみを一品作ってくれた。ブリのぶつ切りとネギを、ごま油と燻製醤油で和えたもの。こちらも手軽に作れて、お酒との相性がぴったり。
おちょこを片手についつい夜更かしをしてしまった。