ついについに、デリーのカシミールカレーを食べたのだ。

ふらりと銀座ランチ。12時過ぎのデリーは賑わいをみせていた。期待を高まらせながら、奥のテーブル席にいそいそと座る。

注文するのはもちろん、カシミールカレー。激辛カレーランキングと名のつくようなリストには大抵名を連ねている一皿に、今日こそ戦いを挑むのだ。辛さレベルは星5、デリーで最も辛いらしい。

2種のカレーが選べる1,100円のセットにしたので、シャーヒーカレーも注文する。野菜のカレーですって。辛さレベルは星1。チェイサー代わりに。セットにはライスの他に、チャパティというインドの薄いパンとパパドという大きな揚げせんべいもついている。その上、サラダもあるので色々食べられて嬉しい。

少し経って、セットが運ばれてきた。両方とも粘度がなくしゃばしゃばしたカレーで、まるでスープカレーのよう。まずはカシミールカレーをそのままスプーンですくって一口いただいてみた。あっさりした見た目とは裏腹に、味はソースのように濃厚。あれ、意外と辛くないかもしれない。いや、いやいやいや、辛い!辛いよー!

直接的な刺激は少なく、後からじわじわと辛い。のどの奥の方で炎を食べているよう。じんわり汗がにじむ。なんだか目がスースーする。それでも耐えられずに暴れだしてしまうほどの辛さではないので、気づいたらチャパティやライスと一緒にぱくぱくと口に運んでしまう。これは中毒性があるなあ。

シャーヒーカレーの具は、じゃがいもとオクラだった。非常にシンプル。最初はまったく辛くなかったが、カシミールカレーの影響でもはや何を食べても辛さしか感じなくった。シャーヒーカレーもサラダもライスも全部辛い。

卓上には、玉ねぎのピクルスをチリパウダーで和えたとおぼしきものと、きゅうりのピクルスがあった。もっと食べたかったけれど、カシミールカレーとの戦闘に疲弊しすぎて少ししかつまめなかった。玉ねぎ美味しかったな。

食べ終わってお店の外に出ると、風が汗ばんだ首筋にあたってひんやりする。ライスの量が多めで、付け合せも色々とあったので満腹。大満足のランチだった。銀座の街を歩きながら、のどの奥のひりひりした痛みがなかなか消えない。あの一見それほど辛くなさそうなカレーのどこに、これほどのパワーが秘められていたのだろう。

デリー 銀座店インド料理 / 銀座駅日比谷駅内幸町駅

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