夜、三軒茶屋から自転車で片道4キロほど走り、新代田なる場所に初めて足を踏み入れた。環七沿いにぽつぽつと立つお店の一つがBASSANOVAで、一人だったら入るのをためらってしまいそうな隠れ家オーラを放っている。
食券機で、豚骨100%の豚濁ソバを選んだ。なんて読むのだろう、とんだくそば?とにかく字面がおいしそう。深夜に豚をすするのってなんだか背徳感があってたまらない。
とろんとしたスープの上に、チャーシュー、ネギ、きくらげなど、具がどっさり乗っている。卓上にはアクセントとなる紅生姜も。
おたまのような大きなれんげで、スープを一口いただく。存在感のある豚のかおり。でも全然くどくないので、ごくごくごくごく飲んでしまう。
細い麺が夜のおなかにはやさしい。つるつると口元へ運ぶ。一本一本がしっかりスープを掴んで離さないので、すするたびに豚骨の旨味が口いっぱいに広がる。
こちらはトムヤムソバ。タイ料理を思わせる酸味が面白い。揚げワンタンは具の香りがよかったなあ。
のんびりといつまでも腰を落ち着けていたくなるような、素敵なお店だった。深夜の豚骨、癖になってしまいそう。
バサノバ (ラーメン / 新代田駅、東松原駅、世田谷代田駅)
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