陣痛バッグと入院バッグ。これらの準備は、妊娠期間中の一大タスクであり、心躍るイベントでもある。
SNSやYouTube、雑誌やWebメディアを見ながら必要なものを洗い出して、少しずつ買い揃えていく。ふむふむ、マザーズバッグなんていうものがあるのね。ペットボトルストローは必須なのね。ホットアイマスクは必須という人と使わなかったという人がいるけどどうしよう。そんな風に。
私は心配性だから、わりかし多くの荷物を詰め込んでいった方だと思う。そして、残念ながら持っていったもののほんの一部しか使わなかった。バッグの中がごちゃついていて、そもそも何を持ってきたのかすら覚えていないぐらい。一方で、意外なものが追加で必要になり、夫に病院の売店へ足繁く通ってもらった。
陣痛バッグと入院バッグに入れたもののうち、使ったものと使わなかったもの。産院や、出産後の身体の状態によって必要なものは変わってくるだろうけど、私の場合はどうだったかということをここにまとめてみたい。私自身、たくさんの体験談を読んでバッグを準備したので、これから出産を迎える妊婦さんに少しでも参考にしていただけたら嬉しい。
まず、陣痛バッグには出産時に必要になりそうなものを中心に入れた。私は分娩誘発のために計画的に入院したので、産前の入院期間に使うようなものも入っている。
■ 陣痛バッグ | 使ったもの
・ 財布
・ 母子手帳
・ 診察券入れ
・ 入院時提出書類
・ 印鑑
・ 産院のマタニティテキスト
・ ペットボトルストローキャップ
・ プラスチックストロー
・ ミネラルウォーター(500mlペットボトル)
・ 着圧ソックス
・ おしりセレブ → 産後の痔に必須!
・ リップクリーム
・ スマホ
・ スマホ充電器
・ アクアレーベル オールインワン → これだけでスキンケアが完結
・ メガネ
・ マスク → 入院中は不要だったけど、退院のときにつけた
・ ビデオカメラ
■ 陣痛バッグ | 使わなかったもの
・ ハンカチ → 洗面台にペーパータオルあり
・ タオル → 特に使うシーンなし
・ 産褥ショーツ → 産院が2枚用意してくれた。汚れたので退院後にすぐ捨てた
・ ブラ → 入院中は胸も張って痛いしノーブラ!
・ 靴下 → 病院内はかなり暑いので履かず
・ S字フック → ベッドサイドにテーブルがあったので使わなかった
・ ウェットティッシュ → 特に使うシーンなし
・ ティッシュ → 特に使うシーンなし
・ ビニール袋 → 特に使うシーンなし
・ 化粧落としシート → 計画入院のためすっぴんで行ったので使わなかった
・ 汗ふきシート → 無痛分娩だったこともあり、拭くほどの汗はかかなかった
■ 買い足したもの
・ 軽食 → 無痛の麻酔を入れるため長時間食事が取れず、また夜間の出産だったこともあり、産後に分娩台の上で食事をした。夫がコンビニでフルーツとおにぎりを買ってきてくれた
陣痛バッグはこんな感じ。使ったものの中で便利だったのは、プラスチックストローを差し替えて使えるペットボトルストローキャップ。

ストローが一体型になっているものはストロー内部を洗うのが大変そうだったので、このリッチェルの「ボトル用のびのびストローキャップ 」を買った。助産師さんからも「初めて見たけど便利そうですね!」と評判だった、私の推しアイテム。ペットボトルにはめるだけで使いやすく、ベッドに寝ながら飲んでも水は漏れない。コンパクトだしおすすめ。ストローは、夫が売店で水を買い足す度にもらってきてくれた。
入院バッグには、入院期間や退院時に使いそうなものをいろいろ入れた。結論、ほぼ使うことはなかった。
■ 入院バッグ | 使ったもの
・ 母乳パッド → 入院中はノーブラだったので、退院時に初めて使用
・ 授乳クッション
・ 搾乳機 → 必ずしも使う必要はなかったけど、入院中に使い方を教えてもらうために持って行った。退院前夜に教わった
・ 退院時の服(自分用) → お腹はまだ大きいままなので、ユニクロのだぼっと着られるニットワンピが便利だった
・ 退院時の服(赤ちゃん用) → セレモニードレスは結局買わず、肌着+普段着の2WAYオール
・ おくるみ → 退院時、おくるみでくるんで抱っこで駐車場まで運んだ。2月だったから、おくるみだけだととても寒そうだった
・ ヘアブラシ
・ コスメ一式 → 退院時のみ使用
・ 乳頭保護クリーム → 必須! 必須! 絶対必須!!!
・ カメラ → デジタル一眼を持っていき、個室内でたくさん撮った
■ 入院バッグ | 使わなかったもの
・ 腕時計 → 病室の部屋の掛け時計で十分だった
・ Kindle → 常に眠くて読む余裕なし
・ iPad + ペンシル → 常に眠くて使う余裕なし
・ フリースジャケット → 院内が暑かったので常に半袖だった
・ 予備の産褥ショーツ → 産院が用意してくれたもので足りた
・ 夜用ナプキン → 出血量に対して小さすぎて使えず。産褥パッドが必須
・ 骨盤ベルト → 使いたいと思うことは特になかった
・ 腹帯 → こちらも使いたいと思うことは特になかった
・ ガーゼ2枚 → 特に使うシーンなし
・ 紙おむつ → 退院時の移動に備えて。15分程度の車移動だったから、使わずに済んだ
・ おしりふき → こちらも退院時の移動に備えて。使わなかった
・ 化粧水セット → スキンケアをしっかりする余裕がなく、陣痛バッグに入れたアクアレーベルのオールインワンしか使わなかった
・ フェイスパック → こちらも使う余裕なし
・ ホットアイマスク → 同じく使う余裕なし
・ ハンドクリーム → 同じく使う余裕なし
・ エコバッグ → 特に使うシーンなし。入院中、売店には夫に行ってもらった
・ コンタクトレンズ・洗浄液 → ずっとメガネ!
・ 予備の靴下
・ アイマスク → 個室だったので好きなときに暗くして寝られた
・ イヤホン → こちらも、個室だったので音はスマホから直接出せた
■ 買い足したもの
・ お菓子 → 夜間授乳のおとも
・ 産褥パッド → 生理用のナプキンと比べて、分厚くて安心感が段違い。産院でもらえたけど、出血が多くてあっという間になくなるので何度も売店で買い足した
・ 清浄綿 → 傷口を清潔に保って治りをよくするために、トイレへ行く度に清浄綿で拭くようにと産院で指導あり(経腟分娩です)。産院でもらったけど、足りなくなり買い足し
清浄綿は、daccoの「クリーンコットンモナリー」がよかった。100包だけど、裂いて2枚にできるから、実質200枚入っている。分厚くて、傷口を拭くのには最適。ひんやりしていて気持ちいい。退院後も買い足して、悪露がなくなるまで1ヶ月ほど使った。
なお、産院では次のものを用意してくれていた。
・ パジャマ → 常にパジャマ!
・ タオル
・ シャンプー・コンディショナー・ボディソープ
・ 歯磨きセット
・ヘアドライヤー
・ 産褥パッド(L・M・S)
・ 清浄綿
・ ミネラルウォーター(1日1本)
・ 紙おむつ
・ 赤ちゃん用ワセリン
ちなみに、陣痛バッグは元々持っていたFREITAGのトートバッグを使い、入院バッグはRAINSの「Hilo Weekend Bag Small」を買った。

RAINSのバッグは、今でもマザーズバッグとして使っている。軽く、撥水素材で雨の日にも安心して使えるのでお気に入り。
産後の入院期間は、とにかく眠くて痛くて。でも、ほやほやの新生児の一挙手一投足に感動していた特別な時間だった。とても懐かしい。
これから出産を迎える妊婦さんたちが、生まれたばかりのお子さんと一緒に、素晴らしい時間を過ごせますように。