もふ、生後2ヶ月。家族で2泊3日の京都旅行へ。

初めての外泊だったので、たくさんリサーチをし、準備を万全に整えて臨んだ。結果、特に困ることもなく、楽しく旅行を終えることができた。せっかくなので、気をつけたことや、旅先で役立ったものなどを書き留めておこうと思う。

「生後2ヶ月で旅行なんて早すぎるかな」と不安もあったけれど、あの頃の小さな小さなもふと旅をした思い出は、大事な宝物になった。


移動

東海道新幹線で、東京駅から京都駅へ。夫と二人だった頃は寝不足でふらふらになりながら早朝の新幹線に乗っていたけれど、子連れの旅は「無理しない」が鉄則。9:54発ののぞみに乗り、12時過ぎに京都に到着する、という余裕のあるスケジュールにした。

席は、16号車1番のD席・E席。車両内の最前列にしたので、大きなスーツケースを一つと、畳んだAB型ベビーカー(nunaのIXXA next)を足の前に置くことができた。テーブルは開けなくなってしまったけれど。

帰りはグリーン車の9号車16番A席・B席を使った(早割で、普通車とほぼ同じ値段で乗れた)。京都を18:13に出発し、20:24に東京駅着というスケジュール。途中でもふがうんちを漏らし、大慌て。帰りも最前列で、車両を出たすぐのところにトイレがあり助かった。新幹線のトイレにおむつ台が設置されていることを初めて知った。

もふにとっては初めての新幹線。幸い泣きはせず、膝の上で不思議そうに周囲を眺めたり、すやすや眠ったりしていた。

京都では、公共交通機関を使わず、毎回アプリでタクシーを呼ぶことにした。混んでいるバスや電車にベビーカーで乗るのが大変そうだったからだ。出費はかさんだけれど、子連れでもストレスなく行動することができた。

東京ではあまり見ない大型のタクシーが多く、ベビーカーを畳まずに(荷物入れにカバンなども乗せたまま)トランクへ入れてもらえたのが楽だった。

徒歩移動は、ベビーカーが基本。首すわり前だったので、もふの負担にならないようにリクライニングはフラットの状態にしていた。移動中は、すやすやと寝ていることがほとんど。寺院や美術館など、ベビーカーで入れない場所では抱っこ紐が活躍した。


宿泊

宿を選ぶ際に外せない条件は、ベビーベッドの貸出があること。宿泊したのは、京都駅から徒歩約3分の「レフ京都八条口 by ベッセルホテルズ」だ。

名鉄観光経由でネット予約をした後、ホテルに電話をかけ、ベビーベッドを使いたい旨を伝える。宿泊当日、部屋に入ると木製のベビーベッドが用意されていた。「レフ京都八条口 by ベッセルホテルズ」は、その他にもおむつやおしり拭きの提供があったりと、ベビーフレンドリーでありがたい。


授乳

混合栄養なので、旅先での授乳はわりと大変だった。およそ3時間ごとの授乳を軸に旅行中のスケジュールを組んだと言っても過言ではない。

ミルクは、最初こそ外出先での調乳にトライしたものの(二条城の授乳室に温水器があった)、時間がかかるので億劫になり、明治ほほえみの「らくらくミルク」(液体ミルク)に切り替えた。液体ミルクは、いつでもどこでも飲ませられるので本当に楽ちん。4月だったので缶は少し冷えていたけれど、特に嫌がることもなく飲んでいた。

液体ミルクだけでしのぐ回もあったけれど、母乳も飲ませないと乳腺炎が心配。授乳室探しには、アプリ「ママパパマップ」が大活躍した。(これがなかったらどうなっていたことか)

授乳室、意外とないんですよね。わざわざ授乳室があるエリアにタクシーで移動するなど、とにかく大変だった。考えていた以上に時間がかかり、予定がどんどん狂っていく。「もう産前とは違うんだな」と最も実感した点だった。

綺麗で印象に残っているのが、「松栄堂 薫習館」の授乳室。スタッフの方にお願いすると案内していただける。広くて静かで、心地いい空間だった。住みつきたいぐらい。

「MARLMARL 京都三条通店」では、試着室内で授乳をさせていただいた。「このまま授乳だけして出るのもな……」と思って店内を見ていたら、かわいいスタイを発見。もふの京都みやげとして買いました。


食事

出発前、頭を悩ませたのが旅先での食事について。夫と二人だった頃は、お昼はラーメンを食べ歩き、夜はお酒を飲み歩いていた。それ以外の京都での過ごし方がわからない。

いろいろ考えた結果、人気のパン屋さんをめぐることに。これはとてもいい体験だった。

数軒回ってパンを買い集め、ノンアルコールワインも買って、夜にホテルの部屋でパンパーティーをする(「レフ京都八条口 by ベッセルホテルズ」はキンキンに冷えたワイングラスを貸し出してくれた)。もふもくつろげるし、おむつ交換や授乳もすぐにできるし、部屋食は本当に楽だった。

クロワッサンが気に入って3日間通った「Le Petit Mec 御池店」は、外にテーブルと椅子があり、ランチをそこで済ませることもできた。

1回だけ、果敢にもランチのコース料理にチャレンジした。ベビーカーでも入れる「膳處漢ぽっちり」を旅行前に予約。ランチコースなら授乳後もふが寝ている隙に食べられるかと思ったのだけど、品数が多く、デザートのタイミングでぐずり始めたので、慌ててかき込んでお店を出た。


観光

今回の旅行は、二条城でやっていたアンゼルム・キーファーの展示と、京都国際写真祭を観て回るのが目的だった。最長、9時間ほどの外出になった。(2日目、9時ホテル発で18時ホテル着)

とにかく大切なのは「無理しない」こと。回れるスポットの数は、夫と二人だった頃の半分ぐらい。もふの様子をしっかり観察し、彼ができるだけ心地よくいられるように、ゆっくりのんびり時間を使う。

ホテルの徒歩圏内にも、楽しめる場所があるといい。「レフ京都八条口 by ベッセルホテルズ」は東寺に近く、夜には桜のライトアップを楽しみ、朝は宝物館を訪れることができた。


持ち物

旅行に持っていった赤ちゃん関連グッズは、以下のとおり。

授乳

・哺乳瓶 2本
・乳首 1個
・非接触温度計
・哺乳瓶インナーバッグ
・水筒
・明治ほほえみ「らくらくミルク」
・「らくらくミルク」アタッチメント
・明治ほほえみ「らくらくキューブ」
・「洗える除菌料 ミルクポン W」
・消毒用ジップロック 5枚

「洗える除菌料 ミルクポン W」は、とても便利で、旅行に必須のアイテムだと思う。顆粒を溶かした水に哺乳瓶を入れれば、洗浄も除菌も完了するという優れもの。ホテルで借りたアイスペールにジップロックを仕込み、ジップロックの中で消毒液を作ると使いやすかった。(トングがないので、割り箸で哺乳瓶を出し入れした)

ピジョン
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・ロンパース 2枚
・肌着 7枚
・スタイ 4枚
・ガーゼ 10枚
・おくるみ

吐き戻しが多い時期で、肌着とガーゼは家にあるすべてを持っていった。結果、うんち漏れも2回あり。着替えは潤沢に用意すると安心。(京都なので、万が一足りなくなったらユニクロに行けばいいやとは思っていた)

トイレ

・おむつ 30枚
・ペットシーツ 10枚
・おしりふき 2パック
・食パン袋 30枚
・マット

ペットシーツは、おむつ台に敷いて使っているもの(使い捨てにしている)。食パン袋は、Amazonの口コミを読んでいると「本来の使い方をしている人って、もはやいないんじゃ?」と思えてくる、おむつの匂いが驚くほど漏れない例の袋です。

お風呂

・泡ボディーソープ
・ベビーワセリン
・ステロイド
・バスタオル 2枚
・綿棒 3本

沐浴用のマットを持っていくか迷ったけれど、夫が「マットがなくても洗える!」と言うので任せました。(空の浴槽の中で、片手でもふを抱え、もう片方の手で洗っていた)

その他

・母子手帳
・おしゃぶり
・母乳パッド 4セット
・清浄綿 12個
・抱っこ紐
・ベビーカーレインカバー

レストランや展示会場でもふが泣き出しそうになったときは、おしゃぶりが活躍した。3日目は豪雨だったので、レインカバーも持っていってよかった。


振り返ってみると、生後2ヶ月のもふは今ほどケラケラと笑うこともなく、まだ首も自由に動かせなくて、旅先では基本的によく寝ていた気がする。

だからこれは、親が家族の思い出を作るための旅行。もふの記憶には、何も残っていないだろう。それでも、この旅が何らかの刺激になってくれていたら嬉しいな、と思う。

次に京都を訪れるときは、きっと全然違った旅になるのだろう。それが、今からとても楽しみだ。

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