もふの初めてのおもちゃは、オーボールだった。ポリウレタンのやわらかなボール。網目状になっていて、指を自分で動かし始めたばかりの赤ちゃんでも掴みやすい。
とは言っても、生後1ヶ月で初めて渡したときは握る素振りも見せず、オーボールはもふの傍らに転がっているだけだった。
数日後、寝ているもふの人差し指と中指の先っぽが、オーボールの穴に少しだけ引っかかっていて、「ねえ! もふがオーボールを持ってるよ!」と夫とはしゃいだのを覚えている。

そんなもふも、生後3ヶ月になった今は、オーボールを両手でかたく握りしめてシャカシャカと振り回している。すっかりお気に入りのようだ。
適当な紐の端をオーボールの穴に通して結び、もう片方の端をベビーカーのフックにつければ、落とす心配もなく外に持ち出せる。外出時にオーボールがあると、もふもご機嫌だ。
家では、アームスタンドから紐でぶら下げれば、キックをして遊べるおもちゃにもなる。蹴り始めると止まらず、大興奮だ。オーボールは足の指にもフィットするようで、時々足でもにぎにぎしている。

大活躍のオーボールだったが、もふが遊んでいる様子を見ていると、あることに気づいた。穴に小さな舌を差し込んで、必死に舐めたり噛んだりしようとしているものの、形状の問題でうまくいかない。見ているこちらが、なんだか歯がゆい。
思う存分、口の中で遊べるおもちゃはないだろうか。そう思って探し始め、見つけたのがボリィだ。シリコンでできているボール状のおもちゃで、引っ張るとよく伸びる。歯固めとしても使えるという。
早速購入し、もふに渡してみたところ、大喜びだった。ぎゅっと握ったり、穴に腕を通したりしながら、べろべろとよく舐める。
オーボールはラトル部分に水が入ってしまうため水洗いNGだが、ボリィは洗剤で洗い、煮沸消毒することもできる。メンテナンスが楽なおもちゃは、親も嬉しい。
ちなみに、オーボールはウェットティッシュで拭くのがいいようだ。うちでは除菌ができるウェットティッシュで拭いたあと、少し乾かし、おしりふきで再度拭いて終わりにしている。おしりふきで拭くのは、ウェットティッシュの成分をもふが舐めていいのかよくわからないからだが、もしかしたら意味はないかもしれない。

今のところ、このふたつのおもちゃがあれば、ひとりでもぽやぽやとご機嫌に遊んでいる。もう少し成長したら、中にガーゼを詰めたり、転がして追いかけてもらったり、また違った楽しみ方ができるはずだ。
そうやって、お気に入りのおもちゃを通じて、もふの成長を見ていくのが楽しみでもある。

