晴れた日の茶沢通りを、三軒茶屋から下北沢へとぷらぷら歩く。ただただまっすぐ歩く。気づいたら、カレーの町下北沢に着いている。

今回のお目当ては、下北沢で有名なスープカレーのお店「路地裏カリィ侍.」の新業態、「スパイスラーメン 点と線.」だ。「路地裏カリィ侍.」は北海道でオープンしたスープカレー屋で、現在は北海道と関東に数店舗ずつ出店している。以前下北沢店を訪問したが、たっぷりと野菜の入ったコクのあるスープが素晴らしく、行列に並んででも食べる価値のあるスープカレーだった。その「路地裏カリィ侍.」が、「スパイスラーメン 点と線.」という名前でスパイスラーメンを提供しているというのだ。スパイス好きかつラーメン好きとしては、行くしかない。

細い階段を上がってドアを開ける。平日の14時頃だったからか待つことなくすぐに席へ案内していただけた。

注文したのは、スパイスパクチーラーメン。そして辛さ増し×5倍。ダイエット中なので悩んだが、スープに合いそうなので半ライスも注文した。今回は頼めなかったが、スパイスまぜそばも美味しそうだ。次回の楽しみにしよう。

お米は店主のお兄さんが北海道で作っていらっしゃるそう。食材の出自がこうして詳しく書かれていると、食欲が一層増す。噛み締めて、いつもよりさらにじっくり味わいたくなる。

カラフルなスパイスラーメンに、目を奪われる。わさっと乗せられたパクチー、ナッツやネギ、半熟ゆで卵、赤パプリカと黄色パプリカ、紫玉ねぎに素揚げしたごぼう、きくらげなど、食材がぎゅうぎゅうに入ってまるで宝石箱のようだ。

ラーメンのスープはスパイスがしっかり効いており、スープカレーを食べているような印象。そのスープをもちもちの縮れ麺がしっかり吸っている。スープとの相性が抜群の麺に、驚くばかり。これが、スパイスラーメンという新ジャンルか。面白い。

スパイシーさの中で、パプリカのフレッシュな甘さやレモンの酸味がいいアクセントになっている。チャーシューはほろほろで、頬張るとすぐにほどける。

辛さ増し×5倍は、なかなかの辛さだった。外食で辛いメニューを頼んだ時はその辛さに満足しきれないことが多いが、点と線.の辛さ設定は素晴らしい。ラーメンの熱さによって増幅された唐辛子の刺激が押し寄せる。辛さ増し×6倍にしたらどうなってしまうのだろう。

スープがスープカレーのものと似ているので、ライスとの相性はもちろん最高だ。注文してよかった。ラーメンの量が少し多めに感じられたので、ライスも食べる場合は麺半分でお願いしてもよいかもしれない。

次回はまぜそばで、と思いつつもこのスパイスラーメンを再度食べたい気持ちもあって悩んでしまう。いずれにしても、近いうちにまた行こう。

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