らぁめんほりうち＠新橋

きん、と主張したがる醤油をまろやかに包み込むような、やさしい味わいのスープに出会った。

やさしいと言っても繊細すぎる印象ではなく、動物の旨味に由来するコクがしっかりと感じられる。朗らかなお母さんのようなスープである。一口すすると、身体の芯までじんわりとあたたまる。

最近、スープを味わっている時は、「どうすればこんなスープが作れるんだろう」なんていうことばかり考えている。家にいつもストックしておけたら素晴らしいのだけれど。十年経っても二十年経っても作れそうにないです。でもいつか、我が家の寸胴鍋もこんな旨味で満たしてあげたい。

分厚いチャーシューは、噛みごたえのありそうな見た目に反して、おどろくほどやわらか。迫力大のチャーシューらぁめんが人気である理由がわかる。ランチ時だからと、普通のらぁめんを頼んでしまった自分をさくっと足蹴にしたい。

麺もなんだか面白い。唇に触れた時はゆるりとやわらかいのだけど、噛むと想像以上に弾力がある。食べごたえ充分。

具材のお野菜は、小松菜とねぎ。ラーメンを食べる時は、緑色の割合が多ければ多いほどなんだか健康な気がしてほっとする。しっかり噛みしめるようにしてビタミンを摂取した。メンマの歯触りが良いアクセント。

今回は、チャーシューらぁめんを注文しないというミスをおかしたので、もう一度食べに行きたいな。大盛り無料に惹かれる、でも我慢。4人用のテーブル席があり、複数人でのランチにも使えそうなラーメン屋さんだった。